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限界Lovers
第21章 BBQパニック
「あ、あのっ…でも高橋さんはワイルドで素敵だと思います。だから…私なんかより素敵な人が見つかります!」


「………」


「えっと…」


「みなみ」


懸命にフォローする私の肩を遥斗が止める。


「ローストチキンご馳走様でした。美味しかったです」


食べかけのお皿を台の上に置くと、遥斗が腕を引く。


「………」


高橋さんを気にしながら遠ざかり、しばらく歩いたところで遥斗は止まった。


しかもすっごい不機嫌に。


「みなみ…食い意地に負けるなって言ったよな?」


「あれは…」


「それにまんまと高橋のペースじゃねーか 」


「だって…」


「しかも俺の事好きなのは“今のところ”なの?」


「そ、それはね!?」


「危なっかしいにも程があるだろ!だから行かせらんねーの、一人にできないの!」


「……」



なんか腑に落ちない。


私が悪いのは分かるけど。
遥斗が正しいのも分かるけど、そんな風に怒らなくたっていいと思う。


「でも言ったもん!遥斗が来る前だってちゃんと断ったもん!」


「だからそれでアイツに飲まれてたら世話ないだろって」


「………」


なにさ、遥斗だって寿社の今井さん「事務の子」だけでピンと来ちゃうくせに!



「遥斗だって“事務の子”だけで“今井さん”なんてピンポイントで名前出ちゃうじゃん!!!」


「は?」


「気になってたんじゃないの!?」


「あのなあ…」


遥斗は大きなため息をついた。


「自分に気があるとか…なんとなくでも分かるだろ」


「…分かんない」


「みなみは鈍感だから分かんないだろうけど普通分かるの、分かんなかったのなんてみなみと…」


「………」


みなみと…の後で遥斗は口ごもった。


「……とにかく誰に好かれても俺はみなみだけ」


「みなみだって同じなのに」


私って信用ないんだろうか。
余り男の人に好意を持たれる方じゃないけれど、誰に好かれたって私が好きなのは遥斗だけなのに。


そう思ったら急に悲しくて涙がこぼれた。


「私信用ない?」


「みなみ…」


「そんなに怒るくらい信じられない?」


一粒落ちれば後から後から止めどなく溢れて止まらない。


一瞬の間を置いて遥斗が私を抱きしめる。








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