この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
限界Lovers
第21章 BBQパニック
「あ、あのっ…でも高橋さんはワイルドで素敵だと思います。だから…私なんかより素敵な人が見つかります!」
「………」
「えっと…」
「みなみ」
懸命にフォローする私の肩を遥斗が止める。
「ローストチキンご馳走様でした。美味しかったです」
食べかけのお皿を台の上に置くと、遥斗が腕を引く。
「………」
高橋さんを気にしながら遠ざかり、しばらく歩いたところで遥斗は止まった。
しかもすっごい不機嫌に。
「みなみ…食い意地に負けるなって言ったよな?」
「あれは…」
「それにまんまと高橋のペースじゃねーか 」
「だって…」
「しかも俺の事好きなのは“今のところ”なの?」
「そ、それはね!?」
「危なっかしいにも程があるだろ!だから行かせらんねーの、一人にできないの!」
「……」
なんか腑に落ちない。
私が悪いのは分かるけど。
遥斗が正しいのも分かるけど、そんな風に怒らなくたっていいと思う。
「でも言ったもん!遥斗が来る前だってちゃんと断ったもん!」
「だからそれでアイツに飲まれてたら世話ないだろって」
「………」
なにさ、遥斗だって寿社の今井さん「事務の子」だけでピンと来ちゃうくせに!
「遥斗だって“事務の子”だけで“今井さん”なんてピンポイントで名前出ちゃうじゃん!!!」
「は?」
「気になってたんじゃないの!?」
「あのなあ…」
遥斗は大きなため息をついた。
「自分に気があるとか…なんとなくでも分かるだろ」
「…分かんない」
「みなみは鈍感だから分かんないだろうけど普通分かるの、分かんなかったのなんてみなみと…」
「………」
みなみと…の後で遥斗は口ごもった。
「……とにかく誰に好かれても俺はみなみだけ」
「みなみだって同じなのに」
私って信用ないんだろうか。
余り男の人に好意を持たれる方じゃないけれど、誰に好かれたって私が好きなのは遥斗だけなのに。
そう思ったら急に悲しくて涙がこぼれた。
「私信用ない?」
「みなみ…」
「そんなに怒るくらい信じられない?」
一粒落ちれば後から後から止めどなく溢れて止まらない。
一瞬の間を置いて遥斗が私を抱きしめる。
「………」
「えっと…」
「みなみ」
懸命にフォローする私の肩を遥斗が止める。
「ローストチキンご馳走様でした。美味しかったです」
食べかけのお皿を台の上に置くと、遥斗が腕を引く。
「………」
高橋さんを気にしながら遠ざかり、しばらく歩いたところで遥斗は止まった。
しかもすっごい不機嫌に。
「みなみ…食い意地に負けるなって言ったよな?」
「あれは…」
「それにまんまと高橋のペースじゃねーか 」
「だって…」
「しかも俺の事好きなのは“今のところ”なの?」
「そ、それはね!?」
「危なっかしいにも程があるだろ!だから行かせらんねーの、一人にできないの!」
「……」
なんか腑に落ちない。
私が悪いのは分かるけど。
遥斗が正しいのも分かるけど、そんな風に怒らなくたっていいと思う。
「でも言ったもん!遥斗が来る前だってちゃんと断ったもん!」
「だからそれでアイツに飲まれてたら世話ないだろって」
「………」
なにさ、遥斗だって寿社の今井さん「事務の子」だけでピンと来ちゃうくせに!
「遥斗だって“事務の子”だけで“今井さん”なんてピンポイントで名前出ちゃうじゃん!!!」
「は?」
「気になってたんじゃないの!?」
「あのなあ…」
遥斗は大きなため息をついた。
「自分に気があるとか…なんとなくでも分かるだろ」
「…分かんない」
「みなみは鈍感だから分かんないだろうけど普通分かるの、分かんなかったのなんてみなみと…」
「………」
みなみと…の後で遥斗は口ごもった。
「……とにかく誰に好かれても俺はみなみだけ」
「みなみだって同じなのに」
私って信用ないんだろうか。
余り男の人に好意を持たれる方じゃないけれど、誰に好かれたって私が好きなのは遥斗だけなのに。
そう思ったら急に悲しくて涙がこぼれた。
「私信用ない?」
「みなみ…」
「そんなに怒るくらい信じられない?」
一粒落ちれば後から後から止めどなく溢れて止まらない。
一瞬の間を置いて遥斗が私を抱きしめる。