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限界Lovers
第3章 loveダイエット
「………」



これは遠回しに拒否られているということだろうか。



「……いやいやいや」



みなみが俺の誘いを断るなんてありえない。
長い時間をかけてそういう身体にしてきたんだ。
あのみなみに限ってそれはない。



じゃあどうしてだ?



『オンナノコの日』か?



「………」



早すぎる。
それにそうだとしてもこんな反応は……



みなみは俺に近づくなオーラを醸しブーさんを抱きながらテレビに見入っている。


そんなみなみの様子を見ながらみなみにいつも通り声を掛けた。



「みなみ、おいで」


「………」


「どうした?来いよ」


腕を引くとバッとみなみに払い除けられる。



「………」


「あ……」







みなみが……



みなみが俺の手を……



みなみはすぐに自分の行動を省みたのだろう。
でもその姿勢は崩すことなく俺に背を向ける。



「だって……だってここにブーさん居るんだよ?なのに遥斗そういうことできる?」



……できるけどな。
ブーさんなんて所詮ぬいぐるみだ。でもみなみがそう言うなら仕方ない。



「俺みなみとイチャイチャしたいんだけど」


「……ダメ」


「どうして?」


「どうしても」




みなみに拒まれたのは初めてだった。
俺、何かしたか?


みなみの手を引き強引に膝に座らせようとすると、みなみは力を込めてそれを拒んだ。



「……そんなに嫌?」


「嫌……じゃない」


「なら」


「でもダメなの!」



みなみの大きな目からボロボロ涙が零れた。









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