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限界Lovers
第3章 loveダイエット
ボロボロ泣くみなみからはただならぬものを感じて体が強ばる。


「どうして?」


「………」


「言えないような理由か?」


みなみが唇を噛んだ。
緊張からだろうか、口が乾き体が重い。



「……まさか好きな男でも…できたとか?」


「!」


怖かった。
みなみが俺から離れてしまう気がして……



二人は互いの目を見たまましばらく動けずにいた。



最初に口を開いたのはみなみだった。



「………う」


「………」


「違う!」


そしてみなみはまた泣き始める。


「ひ、ひどいよ遥斗!私遥斗のことがこんなに好きなのにそんな風に思ってたの!?」


俺の袖をギュッと握って俺が好きだと泣くみなみに凍結の魔法が溶ける。


でもいつもみたいに抱きつかない。
二人の間にはガッチリとブーさんが挟まっている。


「ごめん、俺だって…みなみが俺のこと好きなのはよく分かってる……でも…」


それなら何故なんだ。
何なんだこの距離は。



「………」


「教えてみなみ、俺何かしたか?」


みなみが首を振る。



「理由、言いたくない?」


みなみは少し考えて辛そうに小さく口を開いた。



「………たの」


「えっ」


「太ったのぉぉぉ!!!」



みなみが顔を隠しうずくまった。



太った……それが理由?



体から力が抜けていく。



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