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限界Lovers
第25章 展開
ーーーそして金曜日。
仕事終わりにみなみの実家に行くことになっていた。


「変か?変じゃないか?」


「素敵だよ!みなみのためにスーツで来てくれるなんて嬉しい!」


目をハートにして俺を見るみなみは可愛いけど、今日はそれどころじゃない。


「そりゃ大事な日だからな。…いや、待てよ。逆に会社帰りの片手間で来たと思われるかな…やっぱり着替えた方がいいか?でも私服ってのも仕事が暇みたいで不安を与えるか…?」


「もう…スーツでいいよ!むしろスーツがいいよみなみのために…それより早く行こうよ」


みなみに腕を引かれスーツ姿でみなみの実家へ。


みなみの家には何回もお邪魔したことがある。
仲の良いご両親でよく二人で旅行に行くからそんな時はコッソリ泊まったりしたもんだ。



「ただいまー!」


今時珍しく施錠されていないドアをみなみが開けるとお父さんお母さんが嬉しそうに飛び出してくる。


「おかえり!」


「いらっしゃい!!」


「お、お邪魔します…」


ニコニコしている二人に俺はいつも戸惑ってしまう。
うちの親父は無口だし単身赴任で基本家に居ない人だから…


「ごめんね遥斗くん。旅行とかフラの発表会で忙しくてなかなか時間取れなくて…」


「あ…いえ」


旅行!?フラの発表会!?
娘の結婚を差し置いてか!?


「この間はね、お母さんと沖縄に行ってきたんだよ」


「修学旅行の子が多くって!」


「へぇ…俺も高校の修旅は沖縄でした」


「修…旅?」


みなみによく似たお母さんがキョトンと俺を見た。


「修学旅行です」


「修旅?修旅って言うの?今の子は」


「修旅か!」


「修旅!今度使いましょ、お父さん」


……一体いつ修旅なんて使うんだよ。
突っ込みは心でして表面は笑顔、大人の基本だ。


「みなみたちにもお土産買ってきたぞ!ちんこすう!」


「!!!」


「お父さんそれアウトだから!」


小学生並みの下ネタや親父ギャグが大好きなお父さん。
みなみとお母さんは笑っているが俺は大人の反応すらできない。


こんな時はどう言うのが正解なのか悩むところだ。


それからもお父さんお母さんの話は続き、俺はハイハイと聞いていた。


いい加減本題に入りたいと思うのに、この夫婦の話はどこまでも尽きない。



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