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限界Lovers
第25章 展開
「みんな最初はアナタみたいに思って結婚するんじゃない?」

「でも言い切れます」

「まぁ綺麗事なら何とでも。・・・ちなみに私も遥斗とは別れるつもりなんてなかったんだけどね。遥斗だって・・・」

日和が俺を見た。

「気持ちなんて生ものなんだから変わらない方がおかしいの」

「でも私は遥斗以外好きになったりしません」

「アナタがそうだとしても遥斗は?」

「遥斗だって!」

「“俺には日和しかいない”、“好きだ日和”・・・“日和以外好きになったりしない”って遥斗はいつも言ってたの。それを思えばあなた以外に心移りする日だって来るかもしれない」


フフンと鼻で笑い日和がみなみを見下す。

「日和、さっきの話聞いてなかったのか?」

「蔑ろなんかにしてない、私は事実を言ってるだけ。遥斗だって忘れた訳じゃないでしょ?毎日私を抱いて・・・」


「日和!」

「・・・もういい」

先に背を向けたのはみなみだった。


「ちょっと頭冷やしてくる」

「頭って・・・外行くのか?」

何も言わないみなみの肩を掴んで止めた。

「もう暗いだろ、危ないからダメ」

「それで落ち着けるならいいじゃない。行ってらっしゃーい」

「日和!」

一瞬日和に気を取られた隙にみなみが俺の手をすり抜け家を飛び出した。


「みなみ!」


「なんか夢見るお姫様って感じねー」


「何なんだよお前」

ガシガシ頭を掻いてみなみを追おうとすると腕を掴まれた。

「今だけは一人にしないで・・・お願い」

「日和・・・」

「お願い…」

掴まれた腕に僅かな震えを感じた。


「…何があったんだよ」

「・・・・・・・・・・」

日和は何も言わず俺に抱きつく。


「日和・・・」


「今だけこうさせて・・・」


こんな事困るのに頼りない日和に強く言えない。
それでいて日和に抱きつかれながらみなみが心配で仕方ない。


もどかしいのに動けない自分が一番情けなくて・・・



無情にも時間だけが過ぎて行った。






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