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限界Lovers
第5章 隣人の隣人


正解は…



「アタシが拾っちゃいましたー」



夕べパンツを探してた時に通路の端で拾った写真を見てほおっとため息。


「可愛い…」


ホント可愛い。
安らかな寝顔が天使みたい。


あんまり可愛くて…



「舐めちゃいたい」



いいわ~
こんな男の子ホントいいわ~



この子がアタシのパンツ持ってれば話は早いのに…



物思いに耽っているとインターホンが鳴った。


「はーい」


「宅急便でーす」


「!」


ウチに来る宅急便の男子もアタシ大好き。
パパっと身なりを整えてドアを開けると爽やかな笑顔。


「いつもご苦労様」


「いえいえ、いつもありがとうございます。真田鈴之介さん!」



ピキッ!



「…その名前で呼ばないでちょうだい」


震える手でシャチハタの蓋を開ける。



「リンダよリンダ!リンダって呼んでちょうだい!」


力任せに判を押すと宅急便のオニイサンはビクッと震えた。


…もうこのまま身ぐるみ剥がしちゃおうかしら。


どうやって脱がそうか考えているとオニイサンは笑顔を引きつらせそそくさと帰ってしまう。



「あん…」



どうしたら素人の可愛い子が手に入るのかしらね。
ため息をついてさっきの写真に目を落とすと開けっぱなしのドアから細い声がした。



「あのー…」


「……何?」


今度ドアの外に立っていたのはどこぞの小娘。


「間違って郵便がウチのポストに。真田鈴之介さんですよね」


「だーからその名前で呼ぶなっつってんだろが!」


…アタシ、自分の名前が嫌い。


思わず怒鳴ると小娘は目をパチクリさせて固まった。



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