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限界Lovers
第32章 サプライズは突然に
ゴリラーマンから「結納」というミッションを受けた俺とみなみの二月は慌ただしく過ぎていた。
ウチの親に相談するとやはりキチンとした方がいいだろうという話になり、ウチとみなみの家で相談しながら着々と準備は進んでいた。
流れに乗ってみてつくづく思うが結婚は二人だけのものじゃない。
「家」というものがどうしても絡んでくる。
基本俺たちの好きにはさせてもらってはいるが・・・
色々考えることは多かった。
会場も決まり一息ついた頃、みなみがやたら怠がるようになった。
「・・・ずっとバタバタしてたもんな」
日和の事やゴリラーマンの事・・・
やっと落ち着いてみなみも疲れが出たのだろう。
「うん・・・遥斗、今年はチョコ作れなくてごめんね」
時はバレンタイン、テーブルの上には既製品のチョコが置かれていた。しかも二個。
「そんなの・・・別に気にしなくていいのに・・・」
「だってバレンタインは大事な日なのに・・・今年は会社で何個貰った?」
「三個・・・そこにあるもう一つは?」
「鈴之介が遥斗にって」
「・・・・・・・・・」
みなみがソファの背もたれに寄りかかる。
「早く寝ろよ。・・・その前に薬飲むか?」
「うん・・・飲もうかな」
薬箱を持って来て開けるとゴリラーマンが握り潰した検査薬が目に付いた。
箱を振るとカタカタと明らかに破損している音がする。
これはこのまま取っておいてもいざという時には使えるか分からない。
「これ・・・義兄さんが潰したヤツ、取っといても仕方ないよな」
「あー・・・」
「開けてみるか」
箱を開け、中身を出すと硬いプラスチックにはヒビが入り端っこが欠けていた。
恐るべしゴリラーマン・・・
「・・・どうせなら練習がてら使ってみれば?」
「えー・・・」
「どうせ捨てるんだし」
みなみに渡すと気が乗らないようで、渋々トイレに持って行く。
すると・・・
「は・・・遥斗!」
血相を変えてみなみがトイレから飛び出した。
「使ってみた?」
「見てこれ!」
みなみが差し出したスティックの判定窓にはクッキリと一本線が入っていた。
「・・・・・・」
説明書を見ると陽性ならそこに線が入る・・・と出ている。
ということは・・・
ウチの親に相談するとやはりキチンとした方がいいだろうという話になり、ウチとみなみの家で相談しながら着々と準備は進んでいた。
流れに乗ってみてつくづく思うが結婚は二人だけのものじゃない。
「家」というものがどうしても絡んでくる。
基本俺たちの好きにはさせてもらってはいるが・・・
色々考えることは多かった。
会場も決まり一息ついた頃、みなみがやたら怠がるようになった。
「・・・ずっとバタバタしてたもんな」
日和の事やゴリラーマンの事・・・
やっと落ち着いてみなみも疲れが出たのだろう。
「うん・・・遥斗、今年はチョコ作れなくてごめんね」
時はバレンタイン、テーブルの上には既製品のチョコが置かれていた。しかも二個。
「そんなの・・・別に気にしなくていいのに・・・」
「だってバレンタインは大事な日なのに・・・今年は会社で何個貰った?」
「三個・・・そこにあるもう一つは?」
「鈴之介が遥斗にって」
「・・・・・・・・・」
みなみがソファの背もたれに寄りかかる。
「早く寝ろよ。・・・その前に薬飲むか?」
「うん・・・飲もうかな」
薬箱を持って来て開けるとゴリラーマンが握り潰した検査薬が目に付いた。
箱を振るとカタカタと明らかに破損している音がする。
これはこのまま取っておいてもいざという時には使えるか分からない。
「これ・・・義兄さんが潰したヤツ、取っといても仕方ないよな」
「あー・・・」
「開けてみるか」
箱を開け、中身を出すと硬いプラスチックにはヒビが入り端っこが欠けていた。
恐るべしゴリラーマン・・・
「・・・どうせなら練習がてら使ってみれば?」
「えー・・・」
「どうせ捨てるんだし」
みなみに渡すと気が乗らないようで、渋々トイレに持って行く。
すると・・・
「は・・・遥斗!」
血相を変えてみなみがトイレから飛び出した。
「使ってみた?」
「見てこれ!」
みなみが差し出したスティックの判定窓にはクッキリと一本線が入っていた。
「・・・・・・」
説明書を見ると陽性ならそこに線が入る・・・と出ている。
ということは・・・