この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
限界Lovers
第32章 サプライズは突然に
中途半端に男のだらしなさを知ってる俺は、いちかが変な男に引っかからないようにするにはどうしたらいいのかと真剣に考えた。


そこで出た答えは俺が誰よりもいちかの周りでカッコイイ男でいる・・・というものだった。
カッコイイ父を見て育てば目が肥えるに違いない。
そうすればチャラチャラした若僧なんかに心奪われることもないだろう。


みなみはそんな俺を見て「私にはサッカーしてるとこ見せてくれたことなかったのに!」なんてヤキモチを妬いた。
それはそれで嬉しいもんだ。


俺とみなみは相変わらず仲のいい夫婦だと思う。
今でもコスプレはしているし、週四回はエッチもしている。


半年前に家を建て、あのアパートを出た俺たちだがどういう訳かみなみはオカマと交流があるようだ。
経緯は今ひとつ分からないが並木さんとたまにオカマの店に飲みに行く・・・


その度に「今度は遥斗くん似の男の子産んでアタシにちょうだい!」とせっつかれるらしい。


鈴木は大学院に進み、卒業と同時に夜逃げ同然に実家に帰った。
しばらくメンヘラな彼女が夜中ドアをドンドンしていたのが怖かったがしばらくすると来なくなった・・・というのはオカマからの情報だ。


鈴木が実家に夜逃げした頃、実は家に葉書が来た。
それは近況を綴ったもので地元の公務員試験を受けてみようと思う・・・というものだった。
みなみはみなみで律儀に返事を返して、俺たちは葉書で繋がる妙な関係を維持している。


日和とはいちかがベビーカーの頃、一度出くわしたことがあった。
・・・が微妙に笑っただけでそのまま通り越されてそれきりだ。


「パパ、イチゴならないね」


「一昨日買って来たばっかりだからまだならないよ」


・・・あれから毎年、俺はイチゴを育てていた。
いちかは真ん丸な目をキラキラさせてイチゴの苗を覗き込む。


「イチゴができたらね、たっくんにあげるのー」


「へぇ・・・でもたっくんにあげる前にパパが食べちゃうかもよ?」


「ダメー、いちばんさいしょはママにあげるから!パパはママとたっくんとババとねえねとジジの次!」


「・・・一番最後じゃねーか」


なんだかガッカリしてしまう。


・・・ちなみにたっくんとはきーちゃんの息子だ。
結婚式を挙げた月、きーちゃんたちもまたハネムーンベイビーを授かりいちかと同じ年の男の子がいる。

/499ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ