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限界Lovers
第32章 サプライズは突然に
姉貴もみなみを心配してどこまで行ってきたのか「安産で有名な神社」のお守りやら縁起物を買ってきては俺に託した。


お腹の子は女の子と言われていた・・・


みなみと名前を考えて、いくつか候補を絞って・・・
でも俺の中では「これ」と決めている名前があった。



切迫早産を乗り越えあとは出産を待つのみという頃、夜中にみなみが破水した。


陣痛も始まりいよいよかというのに今度は子宮口が開かない。
みなみは三日陣痛に苦しみ、最後は促進剤を使ってどうにか出産に至った。


苦しむみなみが可哀想で心配で心配で・・・


お義父さんお義母さん、ゴリラーマンはもちろんうちの親も姉貴もみんなが心配して心配して・・・
やっと娘の産声を聞いた時、俺は大人になって初めて泣いた。


人一人が産まれるまでに沢山の人に支えられてることも知った。
初めて両親がありがたいと思った。


生まれてからも黄疸が出たりなかなかおっぱいを飲まなかったりと心配は尽きず・・・
若い俺たちの手探りな育児が始まった。




―――あれから三年、



そんな娘も早いものでもうすぐ三歳になろうとしている。
俺とみなみのいいところを足したような超絶美人な愛娘は、生まれた時が嘘のように元気でお喋りな子に成長している。


みなみは以前バイトしていた雑貨屋の店長にまた働かないかと誘われて去年から仕事に復帰した。


みなみが仕事の時、娘は俺のお袋が見ている。
みなみの両親も勿論だが、特にうちの親にとって娘は初孫でもあるのでとにかく可愛くて仕方ないらしい。
ついでに「ババ」の家には「ねえね」と言う名の伯母ちゃんもいるので娘は皆に甘やかされ、まるでお姫様のように育っている。


でもみなみに言わせれば、娘を一番お姫様にしているのは俺らしいのだけど・・・


娘の名前は「いちか」と言う。
いちかがお腹にいた時に育てたイチゴに感動した俺は娘の名前に「苺」を付けたいと思い「苺香」の字を考えていたのだけど・・・


キラキラネームか!と家族に・・・特に姉貴に反対され、みなみに習い平仮名にした。


いちかが一歳になった時、俺は高校時代の友人が作った草サッカーチームに入った。
もちろんカッコイイパパの姿をいちかに見せるためだ。



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