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限界Lovers
第6章 消毒してあげる
ーーーそろそろ遥斗が帰る時間。
いつもあるメールがない今日は心配で心配で。


そわそわしていると玄関から解錠音が響いた。


「遥斗…」


「…ただいま」



掛ける言葉もないくらい遥斗はげんなりしている。
それもそのはず。


今朝遥斗は……




遥斗は……





「…思い出すのもおぞましい」



遥斗の背中は一回り小さくなってしまったように思う。



「……寝る」


「ご飯は?」


「いらない」




遥斗!!!




今朝、遥斗の唇が変態に奪われた。



当たり前だけどノーマルな遥斗のショックは大きくて。









遥斗が消えた寝室のドアを開けると暗い部屋に脱ぎ散らかしたスーツが見えた。



「遥斗…」


遥斗の代わりに皺にならないよう拾ったスーツを掛ける。


ベッドの膨らみは微動だにせずその隣に腰を下ろした。


ギシッ…



ベッドが鈍くきしむけど遥斗はそれにさえ反応しない。


いつもなら振り向いて私をベッドに引きずり込むのに。







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