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限界Lovers
第10章 カルテット★ナイト
鈴之介と鈴木くんが温泉に行く話をしていた次の日
、私は幼馴染みと会っていた。



「みなみ!」


「きーちゃん!駿くん!」



カフェで仲良く並ぶ二人は笑顔で私を迎えてくれた。



「久しぶりだなみなみ」


「ねー、元気だった?」


「お陰様で。みなみは同棲うまくいってんの?」


「お陰様で」


「すっごいラブラブなんだよ。見てるこっちが恥ずかしくなるくらい」


「へー、今度俺もみなみの彼氏に会ってみたいな」


「今度二人で遊びに来てよ!」



『行く行く』ってニコニコ頷く二人は本当に可愛い。
すっごくお似合いだなって思う。





ーーーー私たち三人は幼馴染みだ。


幼稚園も小学校も中学も。
高校だって一緒で…




そんな二人が付き合い出したのは高校二年の時だった。




駿くんがきーちゃんを好きだったこと、私はずっと知ってたから…




「ううっ…」


「ちょ!みなみまた泣かないでよ!」


「だって…二人がお似合いで可愛すぎて…」


「可愛いって…きーはともかく俺、微妙なんだけど」


「可愛いよ!二人ともめっちゃ可愛いよ!…だってあの泣き虫駿くんが…きーちゃんを一途に想ってた駿くんが…」


「だーっ!その話はやめろよもう!!」




泣く私と真っ赤になって怒る駿くん。
笑いながら私たちをなだめるきーちゃん…
この図式は小さい頃から大きくは変わってなくて。



「…で?今日はどうしたの?大事な話って… 」



涙を拭いながら二人に聞くと、一瞬目を合わせた二人がちょっと改まった。



「あのね、みなみ。実は私たち…」


「結婚するんだ 」



「えーーっ!結婚!?」



思わず叫ぶ私に声がでかいと二人が慌てる。



「は、早くない!?赤ちゃんできたの?」


「バーカちげーよ!」


「そうじゃないんだけど…私も駿くんも早く結婚したいねってずっと話してて」


「俺も今年から家に入って仕事継いでるし、きーも就職しただろ?」


「共働きならどうにかやってけるから…ね」


「そ…そうなんだ」


「きーの誕生日に入籍しようと思ってる」


「きーちゃん12月だよね誕生日…おじさんとおばさんには?」


「こないだ言った。すげー緊張した」





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