パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第6章 形。

女のイヤな予感は鋭く当たる。

ポストを開けたら、カード会社からの新たな明細。

何度目の裏切りでしょうか？

ずっと、借金を支払う生活をしてきました。

そこに、また上乗せされた瞬間でした。
これからも、借金を支払う生活が延長します。

今月で精算が全部終わる所でした。

私は‥‥‥
掃除機を抱えたまま‥‥
明細を睨んで、その場に座り込んだ。


クズ‼︎
このクズ豚野郎！
どこまで、
てめぇは醜いんだ！！

死んじまえ！
誰にも迷惑かけないような事故に巻き込まれて、
死んでしまえ！

せめて、
私や翔太に保険金を残して死んでしまえ！

そのお金で借金も完済してやるから、
死んでしまえ！

生きてる価値なんて、
てめぇみたいな豚以下のクズに、
あるわけないだろ！

お願いだ。
もう、迷惑かけないでくれ！

お前なんか、
大嫌いだし、
愛なんてこれっぽっちもない！


あんたが不慮の事故にでも、
巻き込まれて死んでしまう妄想を、
何度したことか‥‥‥‥

不倫をする前から、
あんたの死を望むくらい憎んだ。


これが私の醜い本心。

諦めて、クズと見下したあんたと暮らしてゆくには、
恨まなければ‥‥‥自分が死を選んでいた。
翔太を捨てて逃げたくなった。


そんな邪悪な私が、
地獄の心で出会い、
とどめてくれたのが、

レンよ。




世間はゴールデンウィーク。

外は雷。
荒れ模様。


私は暫く立ち上がる事を忘れた。