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ビターチョコレート
第9章 不倫の果て‥‥‥未来へ
私達は暫く東京タワーをバックに、
月明かりに照らされて、
抱き合いながらキスをした。
「ねぇ、フレンチキスはどんなキスだと思う?」
「チュって触れるくらいのキスだろ?」
「外れよ。
本当は、激しいキスの事よ」
「えっ⁉︎ そうだったの?」
「うん。
フレンチキスは激しいの。
触れるくらいの優しいキスは、
バードキスよ」
「マリは意外に物知りだね。」
「でしょ?」
「うん」
「ねぇ、
お願いがあるの」
「何?」
「本当の名前で呼んで。
私の本当の名前は梓よ。
あずさって呼んで」
「梓‥‥‥
いい名前だね」
「レンは?
今日だけでいい。
本当の名前で呼び合わない?」
「俺は雅人(まさと)だよ」
「雅人なのね?」
「うん。
梓」
「雅人」
レンの本当の名前を知る。
雅人。
あなたとの事が、偽りではない気がした。
あなたの本当の名前を知れたから。
月明かりに照らされて、
抱き合いながらキスをした。
「ねぇ、フレンチキスはどんなキスだと思う?」
「チュって触れるくらいのキスだろ?」
「外れよ。
本当は、激しいキスの事よ」
「えっ⁉︎ そうだったの?」
「うん。
フレンチキスは激しいの。
触れるくらいの優しいキスは、
バードキスよ」
「マリは意外に物知りだね。」
「でしょ?」
「うん」
「ねぇ、
お願いがあるの」
「何?」
「本当の名前で呼んで。
私の本当の名前は梓よ。
あずさって呼んで」
「梓‥‥‥
いい名前だね」
「レンは?
今日だけでいい。
本当の名前で呼び合わない?」
「俺は雅人(まさと)だよ」
「雅人なのね?」
「うん。
梓」
「雅人」
レンの本当の名前を知る。
雅人。
あなたとの事が、偽りではない気がした。
あなたの本当の名前を知れたから。