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第7章 復讐して　あ　げ　る

身支度を整えて、冒険者ギルドの二階にあるVIPルームを目指す。
そこから、プレミアム町へと繋がるゲートが出ていると情報が載っていたから。

冒険者ギルドの前は行列が出来ていて、私達も最後尾に並んだ。

「おー、凄い列だな」
「うん、そうだね!」

列はなかなか進まず、それでも冒険者ギルドの中へと入れた。
その時、ナビが鳴る。
見ると、クロウからメールがきてた。
内容は……、『今何処にいらっしゃいますか?』というメール。
メールでは、敬語なんだなと思うとクロウらしくてつい笑っちゃう。

「どうした?」
「クロウから、メール」

居場所を知らせるメールをすると、なんと同じ場所に居るみたい。
二階のVIPルームのカウンターに居るみたいで、プレミアム町の行列に並んでくれることになった。

「どうしよう、クロウがプレミアム町の行列に並んでくれてる」
「間に合うか微妙だよな、毎日ガチャもしたかったんだけど」

そういえば、今日からリアルマネーでできるガチャとかも実装され、出来る事が大いに増えたんだとか。
だから、こんだけの人数なのかも。
こんな人数だからこそ、運営の警察が目を光らせているのでいつもより治安はよかった。
そうして、二階に上りきってプレミアムルームへの列へと移動すると……、後少しで入り口という所でクロウが一人で並んでた。

「あ、やっぱルイも強制ログアウトされたのか」
「む、それは何だ?」
「このホテルにある機械専用のシステムで、ゲームにログインしてる奴を強制的に呼び戻すことができるんだ」
「ふむ、それであいつがいきなり消えたのか……」

クロウは、初心者用のボロい服のまま立っていた。
でも、手には袋を持っていた。
転職したのかどうかはわかんないけど、そこでアイテムは受け取ったみたい。

「さーて、まずは服でも買うか」
「そうだね、クロウも来たばかりだし」
「む、心配ご無用。今の服で十分だ」
「そういうワケにはいかないだろ、どう見てもアマゾン辺りにいる民族にしか見えないぞ」

そう言われたら、なんだか槍とか持って船に乗ってそうで、つい笑っちゃう。

「む、そう見えるのか?」

言われてみて、クロウは自分の服装を気になりだした。
そうして、私達の番になり、プレミアム町へのゲートを潜る。

そして、たどり着いたのは……。