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ラブ❤ゲー!
第9章 婚約してあげる
珍しく、椿がひるんだ。
チャンスだ!!
このまま、僕の勝利に持っていって椿を部屋から追い出さないと、次は僕が餌食になっちゃう。
「そもそも、その説教ばっかりする癖止めたら? そのせいで、大牙の上司さんとか一部の人が取り残されてるの忘れたの? だぁれのせいで、作戦がスムーズにすすまなかったんだっけー? だーれーかーなー?」
あえて傷を抉ってみせる。
これだけ強くしないと、椿ってば折れてくれないんだもん。
おじいちゃんが言ってた。
どんな人にも、負けないくらいの強さを持ってないと経営者にはなれないんだって。
僕は、お父さんが売ったひいじいちゃんの会社を取り戻して社長になるんだ。
その為に、僕は強くならないと。
たかが椿ごときには絶対に負けないもんね!
「も、申し訳有りません……」
やった、勝利の女神は僕に微笑んだ!
僕の大勝利って奴だよね?
隣を見れば、ほっとした様子で睦月が微笑んでた。
本当は、怖かったのに椿さんに対抗したんだ。
睦月ってば、本当にお人よしなんだからさ。
でも、睦月は何か諦めてないみたい。
くいくいと必死に僕の服を引っ張って、柳のほうを指差すんだ。
……全く、しょうがないな。
「話だってすぐ反れるし。柳なんて、ゲームの中で女の子をいーっぱいつまみ食いしてるし、リアルでも食べ放題のバイキング状態なのに、それは怒らないんだー。自分の子供はかぁわいいもんねー?」
「や、柳ー!!」
椿は顔をまーっかにして、柳をただひたすら殴りだす。
べーっつに、僕嘘なんて言ってないもんねー?
まぁ、ゲームの中の事はわかんないけど、リアルもゲームもそうそう人格が変わるわけじゃない。
リアルで根暗な奴は、ゲームでも根暗。
それと同じように、リアルでチャラい奴はやっぱりゲームでもチャラいはず。
「大牙は、ただお姉ちゃんが好きだったから手を出しただけなのにねー? しかも、柳ってばお姉ちゃんの事を隼人に勝つ為の道具としか扱ってなかったんだからって……、椿?」
隼人の事を口に出した瞬間、椿がポロポロと涙をこぼし始めた。
「そう、なの……? 全部、あの子に勝ちたくてやったのですか?」
わー、鬼の目にも涙だ。
ホント、珍しい光景。
「す、好きなのは本当、だよ。でも、奪えれば隼人に勝てるって思ってたのも事実さ」
お姉ちゃんが、すごくきまづそうな顔してた。
チャンスだ!!
このまま、僕の勝利に持っていって椿を部屋から追い出さないと、次は僕が餌食になっちゃう。
「そもそも、その説教ばっかりする癖止めたら? そのせいで、大牙の上司さんとか一部の人が取り残されてるの忘れたの? だぁれのせいで、作戦がスムーズにすすまなかったんだっけー? だーれーかーなー?」
あえて傷を抉ってみせる。
これだけ強くしないと、椿ってば折れてくれないんだもん。
おじいちゃんが言ってた。
どんな人にも、負けないくらいの強さを持ってないと経営者にはなれないんだって。
僕は、お父さんが売ったひいじいちゃんの会社を取り戻して社長になるんだ。
その為に、僕は強くならないと。
たかが椿ごときには絶対に負けないもんね!
「も、申し訳有りません……」
やった、勝利の女神は僕に微笑んだ!
僕の大勝利って奴だよね?
隣を見れば、ほっとした様子で睦月が微笑んでた。
本当は、怖かったのに椿さんに対抗したんだ。
睦月ってば、本当にお人よしなんだからさ。
でも、睦月は何か諦めてないみたい。
くいくいと必死に僕の服を引っ張って、柳のほうを指差すんだ。
……全く、しょうがないな。
「話だってすぐ反れるし。柳なんて、ゲームの中で女の子をいーっぱいつまみ食いしてるし、リアルでも食べ放題のバイキング状態なのに、それは怒らないんだー。自分の子供はかぁわいいもんねー?」
「や、柳ー!!」
椿は顔をまーっかにして、柳をただひたすら殴りだす。
べーっつに、僕嘘なんて言ってないもんねー?
まぁ、ゲームの中の事はわかんないけど、リアルもゲームもそうそう人格が変わるわけじゃない。
リアルで根暗な奴は、ゲームでも根暗。
それと同じように、リアルでチャラい奴はやっぱりゲームでもチャラいはず。
「大牙は、ただお姉ちゃんが好きだったから手を出しただけなのにねー? しかも、柳ってばお姉ちゃんの事を隼人に勝つ為の道具としか扱ってなかったんだからって……、椿?」
隼人の事を口に出した瞬間、椿がポロポロと涙をこぼし始めた。
「そう、なの……? 全部、あの子に勝ちたくてやったのですか?」
わー、鬼の目にも涙だ。
ホント、珍しい光景。
「す、好きなのは本当、だよ。でも、奪えれば隼人に勝てるって思ってたのも事実さ」
お姉ちゃんが、すごくきまづそうな顔してた。