この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ラブ❤ゲー!
第5章 可笑しくなってあげる
「あるような、ないような」
「なんだよ、それ。詳しく言ってみ?」
「好きにならなくちゃいけなかったから、好きになっただけ」
「なんだそりゃ……」

それだけで終わると思っていたけど、実際はそうじゃなかった。


「どういう事なんだろう?」
「お父さんに好きになれって言われたから、好きになっただけ」
「じゃあ、お前は親父に別な人を好きになれって言われたら、すぐに乗り換えられるのか?」
「うん、できるよ」

未練たらたらな理由、それは別れてもお父さんが隼人君との結婚を諦めていないから。
だから、いつまでも嫌いにはなれずに言いなりの人形のまま。
それでいいのかと皆聞くけれど、海外に逃げてもお父さんは追ってくる。
逆に、別な人を好きになっていいのは好都合。
たぶん、隼人君よりも早く好きになれるといい切れる。

「ほー、言ったな?」

エリアスさんは、意味ありげに目を細めた。
お父さんお気に入りの座を隼人君から奪うって、結構大変な事だと思うんだけど。

「……お嬢様って、大変だね」

そうなのかもしれない。
自由に恋愛すらできないし、好きという気持ちはコントロールしなくちゃいけない。
できなければ、ママが殴られるから人質をとられたようなものだから。
お母さんも心配して、ママを助けてくれるけど。
本当ならママと2人で生きていたかったと思う。
貧乏でいい、死に物狂いで働いていい。
ただ、気持ちだけでも自由になれる生活がしたかった。

「うーん、天月財閥というと望月隼人の噂が最悪だよね」
「……評判悪い」
「時期社長の座も狙ってるんだっけ」
「う、うん」

そういえば、私がお嬢様だなんていつ言ったっけ?
疑問が残る。

「そういえば、お前って生みの母親が別に居るんだよな」
「よく知ってるね」
「ネットの情報舐めんなよ。天月聖と言えば有名だからな。隼人の事とか凄い話題になってるぞ」
「始めて知った」

意外や意外。
私が有名人だなんて。

「そうそう、お嬢メイドってね」
「なにそれ?」
「お嬢様なのに、望月隼人の奴隷のような生活をしてるから」
「ああ、そんな事」

我が家ではごくごく普通な事。
たっくんは嫌がるけど、そのせいでたっくんと隼人君って仲は非常に悪い。
たっくんがうちの会社に入社しなかったのは、隼人君が勤めているから。
金持ちの家って色々複雑だから、一般家庭に生まれたい。
/160ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ