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第2章 2章　なってあげる

「それでは、キャラクターを作りましょう」

画面のほうを見ると、ヴァーチャル世界のアバター登録によく似た画面が出てくる。
動物がよかったんだけど、人間しかないみたいで。

男にするか、女にするか。
男でカッコイイ服を着るのも面白いかもしれない。
黒くて長いコートをなびかせて……、大きな剣や二丁銃を持って、バイクに颯爽と乗っていく。
でも、ゲームでもリアルでも女の子のほうがオシャレできるお洋服の数は多いのが事実。
やっぱ女に決定。

胸はやっぱり大きく!!
リアルの私はやっと手のひらから胸がはみ出るくらいの小さな胸だから。

実の所……、小さな胸は非常にコンプレックスで。
原因は元彼で、パイズリのできる程大きな胸の女の人に、浮気をしたから。
しかも、しかもだ。
当時一人暮らししていた私の部屋で、彼は浮気相手にパイズリしてもらっていた現場を見てしまったから。

だから、私は大きい胸をチョイスする!

髪は、やっぱりロングがいい。
現実ではピンクって髪はありえない。
だからこそ、全身をピンクで染めてみたい。
女の子なら誰だって好きな王道の色。
だから、個性は出せないかもしれない。
でもいいじゃない、好きなものは好きなんだから!

髪型も自由に弄れるみたいで、部分パーマとか部分染めとか自由に作れる。
ちゃっちゃと姫カットに切りそろえて、ゆるーいだけパーマをかければ完成。

目はやっぱりショッキングピンク。
髪が薄い桜色だったから、目は強めな色のほうが丁度いい。
目の色も選べるみたいで、宝石のようにハイライトを入れたりまつげをながーくする。
そうしたら、ショッキングピンクにハイライトが加わって丁度いい色合いになった。
まつげも長くて自然とカールしてる。
マスカラやエクまつをしなくてもこんなお人形さんみたいなまつ毛になれるなんて……やっぱり、ここは夢の世界!!

肌も真っ白な陶器肌にして、唇はぷっくりと色っぽく。
ピンクのグロスを付けたような色にして、身長は高くもなく低くもない160をチョイス。
もちろん無駄な贅肉は最初からないし、太ももも太すぎない美脚。
白とピンクのフレンチネイルをして、頬もほんのり赤くして後は完成。