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ラブ❤ゲー!
第6章 潜入してあげる!!
「ねぇ、桜達いつ戻る?」
「桜さんは、その……」

蒼と大牙さんの顔が曇る。
その表情を見て、真っ青になった。

「病院で検査してから、だね」
「そ、そんな……」

頭の中が真っ白になり、体の力が抜けて……、そのまま床に座ってしまう。
だって、だって……、私のせいで桜は……。
桜がどんなに辛かったか、あの時何故桜が泊まる事を承諾したのか……。
色々と考えては気持ちが深く沈む。

それと同時に隼人君への黒い気持ちが溢れ出てくる。
もう、隼人君のダイヴマシン壊しちゃおっか……?

「おい、おいって!!」

大牙さんに強く揺さぶられてはっとする。
目の前には、真剣な表情の大牙さんが居た。

「おい、大丈夫か?」
「はい……」
「何考えてんのか知らないが、何かされてないか確認するだけだ」
「本当?」
「ああ、本当だ」

それが、私を安心させる為の嘘だなんて、一発でわかった。
そんな嘘を付いてまで安心させたい、そう思ってくれる気持ちは嬉しい。
でも、やっぱり桜がされた事は許せないし、隼人君に絶対何かし返したい。

そう、自分の手で。
誰かを救う為とか、そんな事はもうどうでもいい。
桜の復讐がしたい、その為ならなんだってできる。

ぎりぎりと歯軋りし、自分の服を強く握り締めた。
それ以上に自分が怒っている存在に気が付いたから。
その存在は、すぐ近くに居る。
……そう、自分の事なの。

自分は何でも解決できると高をくくっていて、その癖に結局何も出来ていなくて。
今回、居場所がわかったのも全て警察のお陰。
私はラッキーな人間だっただけで、非常に自惚れやで結局何一つ出来る事はない、お金持ちじゃなけれは何も出来ないただのクズ。

だって、桜を身代わりにしてしまったから。
全て、全て問題は自分で解決できる、そう思ってた。
でも、考えて見て?
隼人君の問題は今まで逃げているだけで何もしなかったじゃない、ああそうだったじゃない……。

手が白くなるまで、自分の手をきつく握り締める。
すると、ぽんぽんと優しく撫でられた。

「悔しい気持ちはわかるが、ゲームの王者の座から引き摺り下ろすのが一番いい方法だ。見ただろう? アイツの姿を」


そうだった、私にはゲームがある。
ゲームの世界で王様になっている隼人君を引き摺り下ろそう……!
それが、一番私に出来る最大の復讐。
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