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ラブ❤ゲー!
第7章 復讐して あ げ る
レベルを上げそう。
強くなろう。
呪文を完璧に覚えて、敵の攻撃も完璧に見切れるようになって……。
男の人にも屈しない程強くなろう。
そして、そして……隼人君の唯一の居場所を消し去ろう。
おもむろに立ち上がると、そのままさっき使っていたダイヴマシンのほうへと歩いて行く。
たしか、IDを入力する欄があったはず。
「ん、ゲーム行くのか?」
「うん……」
その時だった。
横に居たたっくんが目を輝かせた。
「僕も行く!!」
「ID持ってないでしょ?」
「作って、ねぇ作ってよ!」
「ごめん、時間がないから」
そう言って、断ろうとするけれど今まで甘やかしに甘やかしてしまった弟は諦めるという事を知らない。
……どうしよう、諦めさせ方もわからないや。
何でも願いは叶えてしまっていたから、だからこそ柳はたっくんにIDを作らなかったのかも。
我慢を覚えさせる為に。
「今は駄目だ。もうちょい後になってからな」
「えー、いつなの?」
「大会が終わってから。今トレーニングで忙しいんだよ。だから、もうちょっと後でな」
「えー」
言わないと、きちんと言わないと。
言わせているだけじゃ駄目なんだ……。
「拓斗、事件に巻き込まれたばかりなんだから周りが心配するでしょ? 解決するまで駄目」
「はぁい……」
そう言われると、たっくんは諦めたようにチョコレートを食べ始めた。
「そういや、弟と蒼はがっつり食う割に太らないよな」
「……先輩も、よく食べるじゃないですか」
「俺? 俺はもちろん、ジムに通ってんだよ」
こんなに可愛いのに、ムキムキなのはちょっと遠慮したい。
そう、思ってしまう。
だって妖精のように可愛いんだからぷにぷにしていたほうがいいに決まってる。
「うし、蒼は弟の見張りだから、柳戻ってくるまでログインすんなよ」
「……別な人に頼めばいいじゃないですか」
「そんな、護衛に何人も人員割けるか」
蒼さんと大牙さんって、本当に仲がいいと思う。
そういえば、私ってずっと隼人君と居たけれどそこまで仲良くもなかったなと思い出した。
そんな事を考えながら、ゲームにログインしようとアロマを設定する。
ジャスミンの匂いを選択して、手早くIDとパスを入力した。
「あ、普通に入力したら危ないぞ。指紋入力システムがあるから、それ使えよ」
「何それ?」
「VIPなら使えるはずだけど」
強くなろう。
呪文を完璧に覚えて、敵の攻撃も完璧に見切れるようになって……。
男の人にも屈しない程強くなろう。
そして、そして……隼人君の唯一の居場所を消し去ろう。
おもむろに立ち上がると、そのままさっき使っていたダイヴマシンのほうへと歩いて行く。
たしか、IDを入力する欄があったはず。
「ん、ゲーム行くのか?」
「うん……」
その時だった。
横に居たたっくんが目を輝かせた。
「僕も行く!!」
「ID持ってないでしょ?」
「作って、ねぇ作ってよ!」
「ごめん、時間がないから」
そう言って、断ろうとするけれど今まで甘やかしに甘やかしてしまった弟は諦めるという事を知らない。
……どうしよう、諦めさせ方もわからないや。
何でも願いは叶えてしまっていたから、だからこそ柳はたっくんにIDを作らなかったのかも。
我慢を覚えさせる為に。
「今は駄目だ。もうちょい後になってからな」
「えー、いつなの?」
「大会が終わってから。今トレーニングで忙しいんだよ。だから、もうちょっと後でな」
「えー」
言わないと、きちんと言わないと。
言わせているだけじゃ駄目なんだ……。
「拓斗、事件に巻き込まれたばかりなんだから周りが心配するでしょ? 解決するまで駄目」
「はぁい……」
そう言われると、たっくんは諦めたようにチョコレートを食べ始めた。
「そういや、弟と蒼はがっつり食う割に太らないよな」
「……先輩も、よく食べるじゃないですか」
「俺? 俺はもちろん、ジムに通ってんだよ」
こんなに可愛いのに、ムキムキなのはちょっと遠慮したい。
そう、思ってしまう。
だって妖精のように可愛いんだからぷにぷにしていたほうがいいに決まってる。
「うし、蒼は弟の見張りだから、柳戻ってくるまでログインすんなよ」
「……別な人に頼めばいいじゃないですか」
「そんな、護衛に何人も人員割けるか」
蒼さんと大牙さんって、本当に仲がいいと思う。
そういえば、私ってずっと隼人君と居たけれどそこまで仲良くもなかったなと思い出した。
そんな事を考えながら、ゲームにログインしようとアロマを設定する。
ジャスミンの匂いを選択して、手早くIDとパスを入力した。
「あ、普通に入力したら危ないぞ。指紋入力システムがあるから、それ使えよ」
「何それ?」
「VIPなら使えるはずだけど」