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MonsterFucker(ライト版)
第2章 読みきり(中)
タイミングを見計らってライクがハーピーに一気に近づいた。
残像が彼を追うような速さであった。

「覚悟するんだな…」

ハーピーから5歩のところまで近づいて、ライクは剣を正眼に構えた。

ライクの剣はレイピアのような優雅さもあればブロードソード(騎士剣)のような力強さも感じる不思議な剣であった。
片手でも両手でも持てるような長い柄に銀の刃には黒いオーラが蒸気する。

無双正宗という異国の剣である。
父から伝承したようだが…。


「ボクに指図するな!」

ハーピーはライクを睨みつけた。
シャンパンのフタが外れたようにポンッと瞬間的に高くジャンプし、大きな白い翼を広げた。

一瞬、神の使徒ではないかと思うほど美しい。

その大きな翼をはためかせると、風が地面にたたきつけられる。
乳房と下腹部は獣皮で隠されているのがわかった。

翼は人間で言えば肘から先が翼と化している。
そして膝から下が鳥の足で野獣の牙のような鋭利な爪がある。

上空からの攻撃は非常に恐ろしい。
飛竜でさぇ飛ばなければ脅威ではないと言われる。

雄のハーピーは存在しない。
ハーピーは雌しか存在しない。

繁殖力が高いものなら、人間は今日の繁栄はなかったという学者もいる。
ハーピーは…いや…雌は強い子を産むことを望む。

ハーピーの雌は強い人間やドワーフ、オーがの雄を探す。
肉体的に強い子を産むためだ。

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