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みんな同じ空の下
第10章 遭遇
リノが、警備局の者だと知られてしまっている。潜入して内情を探ることは困難だ。
(…だったら)
今すぐ逃げて、ハクトにここを知らせるべきか。だが、その間に咬龍団はさっさとここを引き揚げて別の拠点へ移動するだろう。
ならば、警備局に戻った振りをしてナミキ達が捜索している候補地で移動してくるのを待ち構えた方が賢明か。
しかし、どちらの候補地に彼らが移動してくるかは判らない。最悪、まったく見当外れの土地に移動する可能性もある。
では、各地に人相書きを出して包囲した方が良いか。
リノは様々な方策を考えたが、どれが最善の策なのか判らない。
とにかく、今はこの場から離れよう。
逃げることは恥ではない。
生きるための手段だ。
すっ、とリノが静かにシバから距離を取った。
(…だったら)
今すぐ逃げて、ハクトにここを知らせるべきか。だが、その間に咬龍団はさっさとここを引き揚げて別の拠点へ移動するだろう。
ならば、警備局に戻った振りをしてナミキ達が捜索している候補地で移動してくるのを待ち構えた方が賢明か。
しかし、どちらの候補地に彼らが移動してくるかは判らない。最悪、まったく見当外れの土地に移動する可能性もある。
では、各地に人相書きを出して包囲した方が良いか。
リノは様々な方策を考えたが、どれが最善の策なのか判らない。
とにかく、今はこの場から離れよう。
逃げることは恥ではない。
生きるための手段だ。
すっ、とリノが静かにシバから距離を取った。