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みんな同じ空の下
第11章 軟禁生活
捕らえられて以来、残してはいけない、もったいないと思いながら、リノはどうしても食が進まなくなってしまった。
ナダはリノを気遣い、食事を消化の良いものにしたり、果物をいくつか用意したりと、少しでも食べやすそうなものを提供してくれる。
今朝は林檎の甘煮だ。
だが、食欲は変わらず、数口で手が止まる。
「…ごめんなさい」
「いいっすよ。この状況で食欲出ないのは仕方がないことです。俺らこそこんな生活を強いてしまって、すみません」
リノやレンカとそう年が変わらないであろうナダは、困ったように笑った。
ナダはリノを気遣い、食事を消化の良いものにしたり、果物をいくつか用意したりと、少しでも食べやすそうなものを提供してくれる。
今朝は林檎の甘煮だ。
だが、食欲は変わらず、数口で手が止まる。
「…ごめんなさい」
「いいっすよ。この状況で食欲出ないのは仕方がないことです。俺らこそこんな生活を強いてしまって、すみません」
リノやレンカとそう年が変わらないであろうナダは、困ったように笑った。