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みんな同じ空の下
第17章 シバ・スニヤ ~其の弐:龍を咬む者~
シバが無言でその場を去ろうとすると男の声が追ってきた。
「私だって現状はおかしいと感じ、怒っている。私は王都に住んでいるが、そこでも、地方と同じく貧困に喘ぐ者がいる。現状を変えたいが、悔しいことに私には力がない。君のように人を惹きつける魅力もないから、仲間もできない。だから革命を起こし、国王を玉座から引きずり降ろし、この腐った国を君が変えるんだ」
「国王を?俺に反逆者になれというのか」
シバは呆れたように溜め息を吐いた。
「私だって現状はおかしいと感じ、怒っている。私は王都に住んでいるが、そこでも、地方と同じく貧困に喘ぐ者がいる。現状を変えたいが、悔しいことに私には力がない。君のように人を惹きつける魅力もないから、仲間もできない。だから革命を起こし、国王を玉座から引きずり降ろし、この腐った国を君が変えるんだ」
「国王を?俺に反逆者になれというのか」
シバは呆れたように溜め息を吐いた。