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みんな同じ空の下
第17章 シバ・スニヤ ~其の弐:龍を咬む者~
国家への反逆は大罪だ。下手なことをして捕まったが最後、重刑を科せられるのは必至だろう。
そんな危険を冒して、何になる。
「馬鹿馬鹿しい。そんな戯れ言に付き合っている暇はない。他を当たれ」
「国が変われば、皆が幸福に生きられる。そんな国を見てみたくはないか」
ぴたりとシバの動きが止まった。
皆が幸福に生きられる国。
ミトのように貧困で苦しむことなく、富や権力を持つ者に虐げられることなく生きられる国。
「………」
そんなことは夢物語だと思うのに、どこかでそれを期待している自分がいる。
「君の働きが、皆を幸せに導くんだ」
男の言葉に、シバは考え込み、答えを出した。
「…俺は、何をすればいい?」
そんな危険を冒して、何になる。
「馬鹿馬鹿しい。そんな戯れ言に付き合っている暇はない。他を当たれ」
「国が変われば、皆が幸福に生きられる。そんな国を見てみたくはないか」
ぴたりとシバの動きが止まった。
皆が幸福に生きられる国。
ミトのように貧困で苦しむことなく、富や権力を持つ者に虐げられることなく生きられる国。
「………」
そんなことは夢物語だと思うのに、どこかでそれを期待している自分がいる。
「君の働きが、皆を幸せに導くんだ」
男の言葉に、シバは考え込み、答えを出した。
「…俺は、何をすればいい?」