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みんな同じ空の下
第17章 シバ・スニヤ ~其の弐:龍を咬む者~
*
それからのシバは、男の筋書き通りに動いた。
まずは各地方の町のならず者達と酒を酌み交わす。シバと飲み、その頼れる人柄に惹きつけられ、魅せられた彼らは、悪さをしなくなり、代わりに真面目に働くようになった。彼らの一部はシバを慕って、行く先々についていくようになった。
同時進行で様々な町や村に行っては、これまでと変わらず働きながらも、現状に怒りを持つ者や直接役人や町の権力者に虐げられた者へシバは声を掛け、現状を変えようと言葉を尽くして話をし、自分が先頭に立つ集団を作り上げた。