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みんな同じ空の下
第17章 シバ・スニヤ ~其の弐:龍を咬む者~
咬龍団の規模が徐々に大きくなり、その存在が少しずつ知られるようになると、男は拠点地をどんどん変え、王都に近付くように移動するよう指示を出した。
「東嵐、砂西、南凪、火北を不規則に移動しながら、王都に近付くんだ」
シバは地図を広げ、拠点地の候補となる場所に墨で印を付けていた。
「王都に?」
「そうだ。革命を起こすと言っただろう。国の政治中枢は王都にあり、政の全ては国王の決定の下、進められる」
だが、と男は片側の口角だけを上げた。
「東嵐、砂西、南凪、火北を不規則に移動しながら、王都に近付くんだ」
シバは地図を広げ、拠点地の候補となる場所に墨で印を付けていた。
「王都に?」
「そうだ。革命を起こすと言っただろう。国の政治中枢は王都にあり、政の全ては国王の決定の下、進められる」
だが、と男は片側の口角だけを上げた。