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みんな同じ空の下
第21章 偽りの恋と真実の愛
山東村に入ってすぐにシバは見つかり、彼は嬉しそうに自分が仲間と共に暮らしているという家にニナを案内した。
「…さて、ニナ。役人が嫌いなことに変わりはないな?」
広い部屋に通されたニナは、正面で胡座をかいているシバにそう切り出された。
「ええ、変わりません」
ニナがそう答えると、シバは引き締まった表情になり、咬龍団について語り始めた。
初めは何を馬鹿げたことを言っているのだと思っていたニナだが、シバの内にある役人や国への怒り、国を良くしたいという信念が、全身を震わせるように心に響いた。
シバが変えた国を見てみたい。
その手助けをしたい。
シバの話が終わる頃には、ニナはそう思うようになっていた。
「…さて、ニナ。役人が嫌いなことに変わりはないな?」
広い部屋に通されたニナは、正面で胡座をかいているシバにそう切り出された。
「ええ、変わりません」
ニナがそう答えると、シバは引き締まった表情になり、咬龍団について語り始めた。
初めは何を馬鹿げたことを言っているのだと思っていたニナだが、シバの内にある役人や国への怒り、国を良くしたいという信念が、全身を震わせるように心に響いた。
シバが変えた国を見てみたい。
その手助けをしたい。
シバの話が終わる頃には、ニナはそう思うようになっていた。