パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第21章 偽りの恋と真実の愛

数日後、ニナは酒場の仕事を辞めて、シバやその仲間と生活するようになった。
それほど、シバには人を惹き付ける強烈で魅力ある精神を感じた。
拠点を次々と変えながら、着実にシバ達は王都に近付いていたが、やがて警備局が咬龍団の存在に気付き始めた。
警備局は国内のあらゆる場所の調査や犯罪者の追跡を行える権限がある。
そのような組織に追われるのは厄介であった。
警備局の動きを掴み、先手を打つために、咬龍団の仲間の誰かを王都に置き、咬龍団の後ろ盾となっている男から情報を受け取り、拠点地にいるシバ達に伝達をする人間が必要だった。


「ニナ。お前に任せたい」


シバが白羽の矢を立てたのはニナだった。