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みんな同じ空の下
第24章 反逆者たちは企む
*
男と別れたシバが拠点の村に戻ったのは、夜もすっかり更けた頃だった。
借りている家に入ると、まだ広間には明かりが入っている。シバが広間に足を踏み入れると隅の方でレンカが薬研(やげん)を使って薬種を押し砕いていた。
レンカはシバの帰宅に気付くと、作業を続けながらにこりと笑った。
「お帰りなさいませ、シバ様」
「………ああ」
シバは広間の真ん中でごろりと寝そべった。
レンカが作業の手を止める。
「…何か、ありましたか?」
「ああ…。…ニナが警備局に捕まった」
シバの報告に、レンカは驚いたように口を開けた。