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みんな同じ空の下
第28章 深夜の会談
「では、早速。…兄上は咬龍団という賊のことはご存知で?」
「咬龍団…?……ああ…、役人や貴族の邸で盗んだ品や金を貧しい者にばら撒いているとかいう連中か。民にも評判が良いとか…。ふざけた話だ」
「明日の祭事行進中、その咬龍団が陛下を襲撃するとの情報が入りました」
「…はあ?」
ハルマが素っ頓狂な声を上げるが、ハクトは構わず続けた。
「つきましては、陛下の周辺警護に力を入れて頂くことと、ご一緒に祭事行進に出られる兄上ご自身も充分に警戒して頂きたく…」
「ばかばかしい。そんな情報は私はおろか、軍部にすら上がっていなかったぞ。なあ、クガ」
ハルマに同意を求められたクガが頷く。
「咬龍団…?……ああ…、役人や貴族の邸で盗んだ品や金を貧しい者にばら撒いているとかいう連中か。民にも評判が良いとか…。ふざけた話だ」
「明日の祭事行進中、その咬龍団が陛下を襲撃するとの情報が入りました」
「…はあ?」
ハルマが素っ頓狂な声を上げるが、ハクトは構わず続けた。
「つきましては、陛下の周辺警護に力を入れて頂くことと、ご一緒に祭事行進に出られる兄上ご自身も充分に警戒して頂きたく…」
「ばかばかしい。そんな情報は私はおろか、軍部にすら上がっていなかったぞ。なあ、クガ」
ハルマに同意を求められたクガが頷く。