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みんな同じ空の下
第28章 深夜の会談
「確かに軍部には入っていない情報ですね」
「大体、なぜ盗賊が陛下を狙う必要がある。偽の情報を掴まされたのではないか?」
ハルマがせせら笑うと、ハクトは「いいえ」と穏やかに否定した。
「咬龍団の目的は陛下を弑逆(しいぎゃく)し、国を変えること。つまり革命です。そして、それが明日実行されるという情報は、ここにいる警備局所属のキオ・メイが掴みました。任務で咬龍団頭領と接触したことがある彼の情報は信用するに値します。ただ、陛下にお伝えしようにも、今は病に臥せっておられるため容易にはお会い出来ない状況の上、情報を得たのが先刻でした。しかし、建国祭が明日に迫っているため、非常識を承知で兄上やクガに急いで知らせる必要があったのです」
「大体、なぜ盗賊が陛下を狙う必要がある。偽の情報を掴まされたのではないか?」
ハルマがせせら笑うと、ハクトは「いいえ」と穏やかに否定した。
「咬龍団の目的は陛下を弑逆(しいぎゃく)し、国を変えること。つまり革命です。そして、それが明日実行されるという情報は、ここにいる警備局所属のキオ・メイが掴みました。任務で咬龍団頭領と接触したことがある彼の情報は信用するに値します。ただ、陛下にお伝えしようにも、今は病に臥せっておられるため容易にはお会い出来ない状況の上、情報を得たのが先刻でした。しかし、建国祭が明日に迫っているため、非常識を承知で兄上やクガに急いで知らせる必要があったのです」