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みんな同じ空の下
第28章 深夜の会談
すらすらと淀みなく述べるハクトに、ハルマは反論することもなく押し黙った。代わりに、落ち着きなく足を揺すり、ぎりぎりと歯を噛み締めている。
「………ふん、そこまで言うのならば信用して気を付けておいてやろう」
そう言うと、ハルマはクガに向かって命令を下した。
「クガ。明日の祭事行進で陛下と私を警護する者を、予定より人数を増やして編成し直せ!」
「はっ」
「明日は警備局も都の見回りに力を入れましょう」
ハクトがそう告げると、ハルマは憎々しげにハクトを睨み付けた。
「…期待はしていないが、精々無駄に張り切るがいい」
「はい、兄上」
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