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みんな同じ空の下
第31章 企み
「王族も同じようなものです。次の王となるハルマ殿下は周囲の言いなり。それなりに能力がある貴方は身分の低い妾妃(しょうひ)の子ゆえに、ハルマ殿下が存命である限りは表舞台に上がることもない。そもそもハルマ殿下を押し退けて自分こそが…、なんて野心は貴方にはないでしょうし。…こんな国はいつか駄目になる。そんなことを考えていた時でした。」
タセムは凶悪な笑みを浮かべた。
「国を憎むシバと出会いました。彼の周りには人が自然と集まり、誰もが彼に親しみを持っていた。あれは努力でどうにかなるものではない、才能です。私は彼を使って人を集め、革命を起こし、国を根本から変えようとしたのですよ」
タセムの表情は狂気を孕み始めていた。
タセムは凶悪な笑みを浮かべた。
「国を憎むシバと出会いました。彼の周りには人が自然と集まり、誰もが彼に親しみを持っていた。あれは努力でどうにかなるものではない、才能です。私は彼を使って人を集め、革命を起こし、国を根本から変えようとしたのですよ」
タセムの表情は狂気を孕み始めていた。