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私達が人間を辞めた日
第8章 儚い指先
生暖かい吐息が首筋を撫でる...
既に私の恥ずかしい体臭を相手に知られていないいるだろう...それだけで体が熱くなってしまう。
「ッあ...」
首筋に舌が這うと体がビクッと跳ねる...
舌は優しく...首筋を唾液で濡れさせていく...目隠しが体を敏感にしているようだ...
舌は無駄毛の生えた腋へと移動すると...表面いっぱいを使い...舐める...
「んッ...はぁ...」
特に恥ずかしい部分を舐められれば腰をくねらせ甘い声が洩れてしまう...
頭が痺れ...思考が快楽に支配されていく...
「こんな汗で汚れた場所がそんなに良いのか?」
耳元で響く寿の声...
「...はい...私の..臭いの...知られたら...興奮...します...」
脳内に走る快感と寿への潜在的な恐怖が...私の本心を抉り出す...
腋毛を絡める舌が...匂いを知られていると実感する吐息の音が...私が被り続けていた上品な皮を剥がすのだ。
顔が離れ...いや...下半身に近付いていく気配。
大きな手が私の脹ら脛を掴み...下半身を持ち上げる...卑猥な体制で...恥部が晒される。