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私達が人間を辞めた日
第8章 儚い指先

...え?
寿の言葉が脳内で反響する...これを...こんな物を...口へ...?
私が固まってしまうと、寿は泉の乳首を摘まみ悲惨な程引っ張る。

「いいいいぃぃぃ!!!!」
「ほら...こいつの乳首が取れるまでしてやろうか?」
「やります!!」

泉の悲鳴...寿の脅し...私は即答してしまう。
寿が手を離すと...泉は浅い呼吸を繰り返した。激痛に瞳は虚ろになり、歯をカタカタと震えさせている...
ごめんなさい...ごめんなさい...ごめんなさい...
私のせいで傷付いた泉...そしてこれからの行為に、心の中で何度も謝罪をした。それは泉に届く事は無い...私が罪悪感から逃れたいだけなのだろう。

泉は瞳を閉じ、口を開ける。こんなおぞましい行為にもかかわらず...全く嫌がる素振りを見せない。ここにきても尚、私を気遣ってくれているのだろうか...
私は震える手で...バイブを泉の口へ...

「...ん...」

泉は一瞬だけ苦悶の表情を浮かべたが、直ぐに無表情に戻る。

「6番は出し入れしろ...7番はしっかりしゃぶれ...」

寿の命令が響く...
従う以外の選択肢なんて無い。

「...ッん...はぁ....ふ...」

泉は私の汚物で汚れたバイブを音を立てて舐める。まるで私に平気だと言っているように...躊躇無く。
いつしか泉の方が辛いはずなのに...私だけが泣いていた。
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