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私達が人間を辞めた日
第10章 孤独な相部屋
胃が万力で締め付けられるような空腹に目を覚ます。
もう三日間も水しか口にしていない...
そろそろ朝だろうか、薄暗い証明が二十四時間着いているこの部屋の時間感覚は気が狂いそうになる程おかしい。そもそも朝ではなく夜かもしれないくらいで、三日間というのもずれているのかもしれない。
18番の穏やかな寝息が聞こえてくる。私達は檻ではなく、この五畳か六畳くらいの部屋で過ごしていた。部屋の中心にはちゃぶ台のようなテーブルが置いてあり、そのテーブルを境界線にするように私達は部屋の両隅に横たわっている。
首輪のリードは壁に繋がれ、両手両手も拘束されているので基本的に芋虫のように寝ているしかないのだ。
何故私達がこんな部屋に居るのかというと、理由は減点...
私は檻の中で寿への暴言を洩らし、減点1となった。こんな目に合えば「殺してやる」の一言くらい言っても仕方ないじゃないか...
その減点の罰として大勢の男に輪姦されそうになった時、私はあまりの不快感でつい手を振り回してしまい、男の顔を軽く叩いてしまった。それで減点2が追加され、減点3となってここに居る。
...そう...それだけだ...
ここでは私語を禁止されている為18番については何も知らない。
もし私語を禁止されていなくても、私達は会話等しないだろう...
...だって...こいつのせいで...私は...
【ぴんぽーん】
私が18番の背中を睨んでいると、食事を知らせる音が響いた。