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私達が人間を辞めた日
第2章 失われた日常
「お前は...」
鞭が頬を打つ...悲鳴を上げながら体が横に倒れ....
「俺の性処理をする為に...」
無防備な脇腹を打たれ....もがいても手が床に押さえ付けられ逃げる事ができない。
「ここに居るんだ...」
子供のように泣き叫ぶ私に寿は容赦無く鞭を振り下し続けた。
叫び声も掠れ、打たれた箇所から微かに血が溢れる。
ようやく手枷を踏みつけるの辞めた寿は、先程より威圧的に囁く。
「お前の立場を言ってみろ...」
金縛りのように硬直し、浅い呼吸に胸を上下させる私は、かつてない恐怖に全身を...いや、心まで支配され始めていた。
全く抵抗ができない程の力を持つ男に...何の迷いもなく暴力を振るわれる事がこれ程怖いなんて...
逆らったら殺される...
震えながらもなんとか寿の前に跪いた私は涙で相当醜い顔をしているだろう。
「ひぐっ..わ...私は..ぅぅ...寿様のっ...性処理ッ...の...ど...道具...です..」
許しを乞う子供のように...泣きじゃくる私の声は響いた...