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私達が人間を辞めた日
第11章 永遠に...
熱い...痛い...気持ち悪い....
頭の中で様々な感情が渦巻く...どれも不快な物だ...
顔にかかる生暖かい液体の感覚に、失っていた意識が覚醒していく。
長時間逆さまに吊るされているせいで頭がぼーっとする...
その状態で失禁している為、自分の尿が顔に垂れているようだ。
理由は覚えていないが、血が流れる乳首に電極のような物が着けられ...今は何も感じないのだが、体は小刻みに痙攣している...
激痛が継続し...尋常ではない血が流れ続ける鼻は折れているのだろう...
常に複数の場所で出血しているみたいだ...
「おっ?まだ生きてんぞコイツ」
「馬鹿だなぁ...これくらいの電圧で死ぬかよ」
ぼんやりと聞こえる男達の会話...
私は上に...いや、下に視線を移動させた。
床に広がる私の長い髪は自分の血液...尿...吐瀉物で汚れている。
ああ...これじゃ涼ちゃんは綺麗だって言ってくれないな...
ごめんね...私...いっぱい汚されちゃった...
でも...でもね?私頑張ったんだよ...
痛いのも...恥ずかしいのも...全部...涼ちゃんが居るって...信じてたから...我慢できたんだ...
こんなに...頑張ったんだから...天国でも...涼ちゃんに会いに行ってもいいよね...?
もう...直ぐ...涼ちゃんに...会いに...行けそう...
「おい...コイツ笑ってるぞ...」
作業服の男の驚いたような声が聞こえるが...もう目を開ける事すらできない...
...これから...は...ずっと...ずっと...一緒...だよ...?