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私達が人間を辞めた日
第12章 枯れないディアスキア
私は姫歌に跪き、床に額を着ける。
「お願いします...教育してください...」
「よしよし、良い子だねー」
姫歌は高笑いを響かせた後、しゃがんで私の前髪を引っ張り上げると、耳元で私にだけ聞こえるような声で囁く...
「アンタみたいなブスは...私と寿様の玩具やってればいいんだよ...」
姫歌は私が反応する前に髪を引っ張りながらベッドに向かう...低い姿勢で引っ張られる為、四つん這いで続くしかなかった。
そのままベッドの寿の隣に乗せられ、隠すように伸ばしていた前髪が引っ張られたせいで、額の傷も露になる...
「あははっ、なにそれー?」
姫歌は私の額を指差して笑う...
額には酒瓶で殴られた傷がはっきりと残っているのだ。私の直ぐに俯いてしまう癖もこれが原因...
寿は私をベッドに寝かせ、姫歌が両手を押さえる...
「傷さえ無ければ中々の体なんだがな...」
「ええー、寿様ぁ。でもこいつブスじゃないですか」
寿と姫歌の会話が...幼い頃の母とあの男との会話のように聞こえてくる...
裸の男女二人で...私を痛め付ける前の会話だ...