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私達が人間を辞めた日
第12章 枯れないディアスキア

今...全く手加減してなかった。
寿は見るからに怪力だ...その寿に鞭を打たれるのは想像のできないくらいの痛みだろう。なので姫歌が代わりに手加減してくれるのでは?という甘い考えは一瞬で消し飛んだ。
そもそも手加減するくらいなら、姫歌から「教育」を申し出るはずが無いのだが...

そんな姫歌の態度は、私の嫌な記憶を呼び起こし...屈服させるのには十分だった...
私はジンジンと疼く頬の痛みに耐えて言う。

「...はい...あああッ!!!」

返事をした直後に太股を叩かれる...

「はぁ?教育して"あげる"って言ってんの。物を教えて貰う態度じゃないよね?」

姫歌は何故こんなに楽しそうなのだろうか...

「...教育してください...お願いします...」

言い直した私に再び鞭が襲いかかり、太股を抑えていた腕が叩かれる...

「惜しいねー。でも態度がなってないなぁ」

度重なる虐待の影響だろう...私はこんな暴力を理不尽だと思うよりも、命令に従う事を優先してしまう。
命令に逆らえば痛い思いをするのは、人生で嫌という程経験してきたから...
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