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私達が人間を辞めた日
第13章 記事にならない取材

想像を遥かに越える事態だ...
失踪事件の正体に直面した私は周囲の異常な光景に息を飲んだ。
裸で首輪を着けられた女性達が、まるで家畜のように檻の中に閉じ込められている。
そして...今は私もその中の一人だ...

怪しいトラックから失踪した友人である、咲枝希望(サキエダノゾミ)の指輪を発見した私は、彼女の両親と共に指輪を持って警察に向かった。
しかし、警察はこれといって動きを見せない...
失踪者の私物が見つかった事は警察にとってこれ以上無い程の動く理由になるだろう。トラックが入っていた工場を調べるなり、トラックを探すなり素人でも手掛かりのヒントを発見できそうな状況だというのうに...

私は警察を頼るのを諦め、取材した被害者の親族の中でも私の話を聞き入れてくれた数人にこの件を説明し、例の工場で張り込みを続けた...のだが、車で仮眠をとっていると突然車のガラスが粉々に砕かれ....変な薬を嗅がされた。
そして目が覚めると、裸で檻の中に居たのだ...

死角になっている檻があるが、それ以外に友人の姿は無い。そもそも他の被害者は女性ばかりなのに友人は男女二人で失踪したので、別件の可能性も有る...

これからの事は説明されたが、それを気にするよりもとりあえず友人を探す方が優先だ。
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