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私達が人間を辞めた日
第13章 記事にならない取材

「あの...すみません。ここに居る人の名前って解りますか?」

隣の壁を軽く叩いて問い掛ける。私が「5番」なので、普通に考えれば「4番」か「6番」の人物だろう。
隣から若い女性の小さな声が返る。

「...知らないわよ...そんなの...」
「なら、二十代くらいで...長い黒髪の女性は見ませんでしたか?」

今度は面倒臭そうな声音で返事が返る。

「ほとんど二十代だし...長い黒髪なんていくらでも居る...もう余計な事言わないで...アンタの巻き添えでこれ以上減点されるなんて嫌...」
「減点?減点って何ですか...?」

不穏な単語に思わず聞き返すと、恐怖に震えるような声が届いた。

「...知らない...これからどんな目に合うか...もう話し掛けないでよ...」

隣の女性の言葉はそのまま嗚咽に変わる...
結局減点とやらの正体は不明のままだが、これ以上何を聞いても無駄な様子だ。

もう片方の隣は何度呼び掛けても返事が無く、私がここに来て何時間も出入りする人は見ていないので、おそらく無人なのだろう...
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