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私達が人間を辞めた日
第19章 【最終章・私達の答え】前編~真夜中の侵入者~

『私が二日...いえ、三日間同じ場所から動かなくなったら...おそらく...貴方のお子さんもその場所に居る可能性が高いです...』
『しかし...それはあまりにも危険だ...』
『危険は承知の上です。ですが...もう警察はあてになりません。誰かが捨て身にならなければ、この事件を終わらせる事はできないでしょう』
『...御家族は知っているのかい...?』
『...さすがに言えません...でも、私だってこのままじっとしているなんてできません...囮になれるのは私くらいでしょう?』
『落ち着いて...身の危険も考えるんだ...』
『確かに...私の予想なんて的外れで、相手はただの殺人気かもしれません。でも...それらの危険を冷静に考慮した上で、私はこの手がかりを追います』
『渡辺さん...』
『無理なお願いだとは承知しています...私の話しをちゃんと聞いてくれたのは二ノ宮さんだけでしたので...警察に届け出るだけでいいんです。ですがもし...警察に通報しても相手にされなかったり、はぐらかされた場合は御自分でその場所に向かうのは辞めてください。警察と失踪事件の犯人が繋がっているのであれば、相手にも情報が漏れてしまいます...』
『俺だって...娘を...泉を助け出したい...』
『その言葉を聞ければ十分です。これを...もし、二ノ宮さんの決断が揺らいでしまっても、私は貴方を恨みません。他の心当たりの人物にも報告はしていますので、これが連絡先です』
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