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私達が人間を辞めた日
第20章 【最終章・私達の答え】後編~運命の導き~
理佳の頭が...床をゴロゴロと転がる...
その瞳は微かな生命を感じさせるように、温度を感じた。
違う...こんな光景なんて...私は見たこと無い...
理佳の瞳が凄まじい勢いで生命の色を失っていく...
その瞳も、緩やかに落ちる瞼が隠していった。
違う...理佳さんが死ぬなんて...有り得ない...
『嫌ああああああああああーーーーーー!!!!!』
がばっ...と起き上がる...
呼吸が激しく乱れ...凄まじい汗が首筋を伝う...
悪い...とても悪い夢を見ていたようだ。
そう...これは夢...ただの夢...だから...
『夢じゃないでしょ...?』
自分の意識が...自分自身に語りかける。
はっきりと浮かんだ...理佳の首が落ちるビジョン...
それを振り払うように、両手で頭を押さえた。