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私達が人間を辞めた日
第4章 最下層からの蹂躙
「ふふ...」
私は飲み干したレモンティーのカップをサイドテーブルに起きながらシニカルな笑い声を溢した。
ベッドに腰掛けたまま私が観ているテレビ...その内容を観れるのは珍しいので、己の精神衛生の為にも欠かさないように注意している。
モニターに映るのは傷だらけの少女...両手を拘束され、何人もの男に変わる変わる犯され...時には暴力さえ容赦無く振るわれている。
ああ...なんて惨めだろう...
そのおぞましい程の光景を見るだけで心が満たされる。
私が居るのはカプセルホテルのような部屋。そして白いワンピースの首から覗く首輪には「G」と記されている。
かつては17番と記された首輪を着けていたのだが、一ヶ月近く前からこの首輪に取り替えられ、この部屋に移動した。
そう...私は寿に気に入られる事に成功したのだ。
アルファベット表記は番号表記に対する「格上」の証...
アルファベットで呼ばれる私達は部屋で衣服を身に付ける事を許され、テレビや雑誌等のささやかだが有難い娯楽が与えられる。
食事も水とパンからファミレス程度だがまともで暖かい物を摂取できるし、備え付けのシャワーを使用し、床ではなくベッドで寝れるのだ。