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夢のうた~花のように風のように生きて~
第4章 《運命の邂逅》
ハッと我に返って横を見た時、既にそこにお千香の姿はなかった。
昨夜のお千香との一夜を改めて思い起こし、定市は満足げな吐息を洩らした。やわらかな身体、絹のような肌理の細やかな膚、まだ稚いけれど、形の良いふくらみ始めたばかりの乳房。未成熟で清らかな肢体がかえって情欲をかきたて、定市は我を忘れるほど、お千香の身体に溺れた。思った以上に、お千香と過ごした夜は定市にとって忘れられない、愉悦を伴うものとなった。