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夢のうた~花のように風のように生きて~
第4章 《運命の邂逅》
「俺と―所帯を持っちゃくれねえか」
 「え」と、お千香が眼を瞠った。
「その、何だな、俺はお千香ちゃんのこしらえた卵焼きをこれからもずっと死ぬまで食べてえんだよ」
「徳松さん、私」
 言いかけるお千香に、徳松は真顔で首を振った。
「良いんだ、返事はゆっくりと考えてからで良い。ただ、俺の気持ちだけはちゃんと伝えておこうと思ってさ」
「ありがとう、徳松さん」
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