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夢のうた~花のように風のように生きて~
第2章 《悲劇の始まり》
 当人の前であなたが怖いのだとは言えず、お千香は震える手で作業を続けようとした。
「まるで化け物を前にしているような怖がりようだな」
 定市が苦笑いを浮かべた。
「そんなに寒いのなら」
 と呟き、お千香の傍らに歩いてくる。
「こうして温めてやろうか」
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