パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第2章 《悲劇の始まり》

　二日前の夜の定市は、どこまでも容赦がなかった。定市の前で、あられもない姿を晒し、その執拗な視線で全身をなめ回すように眺め回されたことは、お千香にとって耐え難い恥辱だった。すべての動きを封じ込められていたから、抵抗らしい抵抗もできないまま、ただ、なされるがままになっているしかなかった。
　あの夜以来、お千香はもうあの男と同じ屋根の下にはいられないと考えている。