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夢のうた~花のように風のように生きて~
第2章 《悲劇の始まり》
「おみつ」
 お千香は、おみつの懐に飛び込んだ。
「まあ、お嬢さま。いかがなされましたか?」
 小柄なおみつと、女ながら上背のあるお千香では、見た目は大人と子どもほどにも大きさが違う。だが、おみつは、お千香を抱きしめると、小さい頃によくそうしてやっているようにトントンと背中を叩いた。
「お姿が見えないので、心配していたのですよ」
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